医師紹介

• 令和元年8月1日より、開業26年目を迎えた「芦沢胃腸科外科」を継承させていただき、早1年余が経過いたしました。当初、地域の皆様にご迷惑がかからないようにと前院長の芦澤先生のご配慮もありまして半年ほど2人3脚で診療にあたってまいりました。急な診療体制の変更であり、特に当院に長年通院されてきた患者さまには大変ご心配をおかけしたことをお詫び申し上げます。医院継承後、施設面では医院内装のリフォームまた医療機器の整備、さらには運用面では、患者さまの診療情報の安全性確保また診療の効率性の改善ために電子カルテの導入を行い、診療内容では、内視鏡診療や人間ドック、検診といった診療体制の充実をはかってまいりました。
• 当初から落ち着いたところでの医院の名称変更を考えておりましたが、令和2年11月1日をもちまして、「芦沢胃腸科外科」より、「まつした胃腸内科外科クリニック」と名称変更をさせていただきましたことをご連絡申し上げます。
• わたくしは、南信の飯田市生まれでございます。信州大学卒業後、信大第1外科に入局し、信大病院また県下の関連病院に外科医として30年以上の病院勤めをしてまいりました。特に長野市には日赤病院への出張また長野胃腸病院常勤医で勤務させていただいたこともございます。
• 外科医といえばみなさんは、手術専門の先生とお思いかと存じます。実際、小生は長年にわたり、食道、胃、大腸がん、膵臓がん、胆石、脱腸といったおなかの病気をはじめとして、乳がんや肺がん、さらには血管病や小児外科、外傷まで幅広く手術を担当してきました。しかしながら手術だけといった専門特化した時代ではなく、一般の救急対応をはじめ、初期から内視鏡、超音波などいろいろな検査にかかわり、診断・治療法を検討して、手術となれば周術期の循環器、呼吸器、糖尿病など全身管理もおこない、術後も内科・生活習慣病も含めて長く診療を継続するといった、患者さま全体を診る「総合診療医」また「プライマリーケア専門医」の役割を担ってきました。
• また日本の外科医はがんと闘う医師ともいわれております。外科医が手術に関わるがんは、消化器がん、肺がん、乳がんなど現在のがん手術の7割を占めております。また消化器がん、乳がんのほとんどのがん化学療法さらには緩和ケアも外科医が深く関わっている現状であります。いままでの診療のなかで、早期でみつかりがんを克服される方と喜びを共有できる幸せも多々感じましたが、再発されたかたや進行がんの患者さまとの終末期までのかかわりは、人として生命の尊厳性を深く感じ、医師としての責任の重さを日々感じてまいりました。
• 勤務医を辞し、地域のかかりつけ医として、また胃腸や肛門疾患の専門医として、ここ大豆島地区で診療開始させていただいてから1年余たちました。患者さまからの温かいお言葉や、励ましを日々いただき本当に感謝の気持ちでいっぱいです。医師としてまた一市民として、当地域のみなさまの健康管理また医療にかかわるという機会をいただきましたこと、あらためて大変光栄なことと存じます。
• わたくしの診療目標の柱でありますプライマリーケア医として地域医療へ貢献することと、わたしのライフワークでもあります、がんの予防また早期発見と、がん患者さまのサポートを大事にして診療にあたりたいと考えて思います。もちろんみなさま方のご意見、ご要望また当院への医療ニーズを適宜お伺いしながら、診療内容を見直しまた充実していきたいと考えております。
• 当院がこれまで築き上げてきた地域の皆様からのご信頼を、また更なる信頼の下に「ここには松下先生がいるから大丈夫」と言っていただけるような、心からの安心を得られる医療をご提供できるよう、精一杯努めてまいりたいと思っております。
• 何卒よろしくお願い申し上げます。

院長　松下啓二