胃カメラについて
- 一般的には「胃カメラ」と呼ばれることも多い「上部消化管内視鏡検査」のことです。口や鼻からスコープを挿入し食道や胃、十二指腸まで直接観察します。直接観察することにより、胃がんや胃潰瘍(胃の傷)などの病気を診断することができます。以前に比べて検査にかかる時間も短くなっており、内視鏡検査に精通した医師ならば3~5分ほどの検査時間です。また内視鏡の先端から電気メスを出して胃がんを切除する治療法も、現在では広く普及し特殊な治療法では無くなりました。内視鏡は消化器専門医にとって、なくてはならない医療機器の筆頭です。
胃カメラの特長
2023年4月からAI(人工知能)技術を駆使した内視鏡診断支援システム(富士フィルム:CADEYE)を導入しております。
胃カメラ操作中にリアルタイムに病変の検出と鑑別が可能となり、AIとの共同作業で早期食道がん、胃がんの発見に役立っております。
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- 当院では、
- 麻酔で眠っている間にできる無痛の胃カメラ
- 鼻からの胃カメラ
- 口からの胃カメラ(通常の9mmの太さ、また5.8mmの細径カメラも可)
- を選択していただき、患者様に苦しくなく胃カメラを受けていただきます。
- 簡単に説明させていただくと、
1. 麻酔で眠っている間にできる無痛の胃カメラ
- 静脈麻酔を行います。ご希望で、浅い麻酔(ほろ酔い気分)から、しっかり眠ったままでの検査が選択できます。とにかく楽に検査を受けたい方にお勧めです。静脈麻酔を使用しますので、検査終了後リカバリールームで少し休んでから帰っていただきます。 また、車などの運転はできません。
2. 鼻からの胃カメラ
- 鼻から麻酔を行い、オエッが少なく、検査が可能です。ただ、鼻が狭い方は出血したり、挿入できないこともあります(経口に切り替えます)。不安の強い方や、咽頭反射の強い方には、静脈麻酔下で行うことも可能です。
3. 口からの胃カメラ(無麻酔)
- 胃カメラになれたかたには、おすすめです。希望で、太さ5.8mmの細径カメラで苦痛を最小限にして対応できます。静脈麻酔を行いませんので、検査終了後すぐに帰ることが可能です。
胃カメラ(静脈麻酔下睡眠時)検査の流れ
検査前(診察~)
- まずは診察にお越しください。
- 診察のうえ、検査の説明・予約を行います。
診察時にお持ちいただくもの
- 保険証
- 服用中のお薬がある方はお薬手帳などお薬の内容がわかるもの
- 人間ドックや健診で引っかかった方はその検査結果一式
検査前日~当日
- 前日の食事制限はありませんが、夜9時以降の食事はさけてください。
朝の検査の場合
- 朝食は絶食にしてください。
- 水分(水・お茶・スポーツ飲料など)は検査2時間前まではとっていただいても結構です。
昼からの検査の場合
- 朝8時までに朝食をすませてください。
- 水分は検査2時間前までは結構です。
来院後
1. 前処置
- 胃をきれいにする薬や喉の麻酔の薬を使います。
2. 検査
- 血管確保を行い、静脈麻酔を使用して休んでいただきます。
- 口または鼻からカメラを挿入して検査を行います。
- 麻酔の深さは個人差がありますが、頭がぼーっとしている間にまた気が付けばカメラが終わっています。
3. 検査終了後
- 麻酔がとれるまでの30~60分ほど休憩していただきます。
4. 結果説明
- 検査終了後、撮影した画像をモニターで確認しながら検査結果の説明をうけます。
胃カメラ(経鼻内視鏡)検査の流れ
来院後
検査費用について
- 胃カメラの検査費用は、検査時の処置等で金額が変わります。
- 2019年開始の長野市胃カメラ検診のかたで麻酔実施時は、麻酔薬は別途負担となります。
3割負担の場合 | |
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胃カメラ検査のみ | 5,000円前後 |
ピロリ菌検査あり | 6,000円前後 |
組織検査あり | 10,000円前後 |