超音波検査について
- 超音波で、腹部の臓器(肝臓、胆のう、膵臓、脾臓、腎臓)や、乳腺、甲状腺また血管の状態を調べる検査です。当検査ではX線を用いないため、放射線被爆の心配はありません。
腹部超音波検査
- 腹部超音波検査では、肝臓、胆嚢・胆管、膵臓、脾臓、腎臓などの臓器を主な対象として検査を行っています。
- 最近は、以前は弱点とされてきた胃、小腸、大腸といった腸管も超音波装置の進歩で検査可能となってきました。
- 生活習慣病である脂肪肝、慢性肝疾患、肝細胞がん等の肝腫瘍、胆嚢結石、総胆管結石、胆嚢腫瘍、胆管がん、膵がん等の膵腫瘍、脾腫、脾腫瘍、腎結石、腎腫瘍、水腎症、副腎腫瘍、腹水などの診断に有用です。
- 腹部超音波検査は、消化管ガスの存在等の検査条件により正確な診断ができない(特に膵臓)場合もありますので、必要に応じてCT・MRIなどの検査をしたほうがよいと判断される場合には、精密検査が可能な病院との連携をとり紹介させていただきます。
- 膀胱、前立腺、婦人科疾患に関しては、条件の良い場合は観察ができますが、正確な診断は泌尿器科や婦人科専門医との連携をとる必要がある場合があります。
- 検査は予約できますので、お電話でお問い合わせください。
- お問い合わせ:026-222-2000
膵臓超音波検査
ミルクティーを用いた膵臓超音波検査(通称 ミルクティーエコー)
通常の腹部超音波検査では、胃の中の空気などが超音波を遮ってしまうため、膵臓の体部や尾部を十分に観察することは困難です。
ところが、胃の中に液体を充満させることで、液体を通してその奥の膵臓を観察することができるようになります。その性質を利用して開発された検査が、ミルクティー飲用を併用した膵臓超音波検査です。
検査途中に約350mlのミルクティーをいっきに飲用いただき、膵臓観察時には半坐位をとるかたちで、膵臓を観察いたします。より広い範囲での膵臓の観察が可能となるため、膵臓の病変を見落としづらくなると考えられます。
ミルクティー飲用前
胃内の空気のため膵体尾部が隠れてしまっています。
ミルクティー飲用後
胃内にためたミルクティーを通して
膵体尾部が観察できるようになりました。
膵臓エコーをお勧めする方
- 膵炎(慢性膵炎や急性膵炎)にかかったことがある方
- 血縁者が膵臓がんにかかったことがある方
- 膵臓に膵のう胞(水が溜まっている袋)があると言われた方
- 健診などで膵管(膵液の流れる管)が拡がっていると言われた方
- 糖尿病がある方、特に糖尿病が急にでてきた、急に悪くなった方
- 喫煙される方
- 肥満がある方
- 原因不明のみぞおちや背中の痛みが続く方
- 特に理由もなく体重が減ってしまう方 など
費用
膵臓エコーの費用(検査費のみ)は、3割負担で、1,700円程度です。なお膵臓検診の場合(自費診療)の場合は、お問い合わせください
乳腺超音波検査
- 乳房にしこりがある方、乳頭異常分泌のある方は、まず侵襲の少ない乳腺超音波検査をおすすめしております。
精査が必要と判断した場合は、マンモグラフィー、MRIさらには同時に生検できる高次専門施設へのご紹介が可能です。 - マンモグラフィーで乳がん検出の欠点とされる高濃度乳房のかた、以前、圧迫で痛みがあって検査に抵抗のあるかた、放射線被ばくの心配なかた、授乳期のかたは、乳腺超音波検査の適応です。
- 当院では、乳がんの診断に有用とされるカラードップラーやエラストグラフィー機能を搭載した超音波機器を採用しております。
- 女性優先診察室での、プライバシーに配慮した診察が可能です。
- 当院は、長野市の乳がん超音波検診の実施施設となっております。
- 検査は予約制になりますので、お電話でお問い合わせください
- お問い合わせ:026-222-2000